どのくらい補償額があればいいの?まず一戸建ての場合ですが、補償額にからんでくるポイントは大まかに3つあります。(1)時価払いか新価払いか (2)一部保険になっていないかどうか (3)補償額の決め方(評価の仕方) (1)新価払いか時価払いか まず聞きなれない言葉かもしれませんね、「新価」という言葉。「時価」は分かりますかね。 ○時価・・・年数によって「時価」はだんだんと減っていきます。 ○新価・・・年数によって減りません。「今建て直したらいくらか」というのが「新価」ということです。 火災保険に入る目的は、「事故があったときに建て直しができるかどうか。修理にかかった費用が全部補償されるかどうか」ということが一番大切です。 ところが「時価」で火災保険に入ってしまうと、いざ事故があったときに、建て直しや修理の額が「時価」しか出ない。 つまり古い物件ほど、年数の分が「減らされて」しまうことになります。 ということは、火災保険は「時価払い」のものに入ってしまうと、いざ事故にあったときに大変な損をしてしまうということです。 ですから、火災保険はちゃんと「新価払い」をしてくれるような設計にすることが大切です。 よく「うちはもう古いからそんなに価値がないよ。」という人がいますが、「新価払い」で入っておけば、建物の古い・新しいに関係なく、「建て直しに必要な額」を設定しますので、ちゃんとその額が出るのです。 逆に古いからといって、「時価払い」にしてしまうと、全焼のときはまだしも、ボヤで修理となったとき、修理額も「時価の分が減らされる」ことになってしまいます。 ですから、火災保険は必ず「新価払い」にした方がよいのです。 次は、 (2)一部保険になっていないかどうか です。 |